インターンシップについてのご意見

ただ、今のところ「スキ間産業」なので、大手が入ってくる様子はない、とのこと。
また「特注」に柔軟に対応することも大切なことだという。 例えば短納期であること。
「朝注文があったら、その日に送る」というのである。 地場産業に見られる新しい動きYSさんがすすめているもう一つの取り組みを紹介しよう。
工務店との提携である。 家を建てる段階で、ホームシアターの設備を設けるのである。
実際これがけっこう受けているそうだ。 窓がそのままスクリーンになる「シアター・ウインドー」といったものも考えているそうだ。
YSさんと話していると、次の一手あるいは研究・開発アイデアが次々と出てくる。 そこで私はYSさんに、近年ぱっとしない福井地域の地場産業に関する意見を聞いてみた。

主に繊維とメガネ産業である。 「織物がだめなのは仕方ないですね。
研究・開発をせず、他人と同じことをしていたり、海外と同じものを作っていたら競争になりません。 メガネも同様で、中国製品とは別のものを作らないと。
例えば、メガネを作る機械の件で、鯖江市のものと同じ機械を中国に売るのはけしからん、といった声がありましたが、それはおかしいのです。 どんな産業でも、自分で工夫をしてサービスの差別化を図るのが当然です。
とくにいいときにこそ努力しないとダメですね。 繊維もメガネもいいときがあったのですから。
下降線に入ってからの転換ではなく、忙しいときにこそ新製品を開発しませんと。 農業だってそうですよ。
減反を止めて輸入を積極的にすれば、自然と落ち着きますよ」もちろんここで紹介しているボストンクラブのように、福井県内の地場産業の中心であるメガネ産業にも新しい動きが幾つもあって、マクロの数字ではわからない大きな質的な変化が生まれている。 繊維産業もまた同じである。
この30年間で福井県内の繊維・衣服の事業所は3分の1に減っている。 従業者数も2分の1以下になり、そして出荷額も約40%の減少だ。
もちろんこのマクロの数字からも、一事業所あたりの出荷額の増加を読み取れるので、変化に対応した強いところは生き残っている、と読むこともできる。 つまりシアターハウスのように、それぞれが「転換」しているのである。
福井県に限らない。 ここに登場する東海化成の紙漉のように、全国各地に地場産業はある。

例えば、新潟県の燕3条の洋食器産業が、その金属加工技術を生かして多様な製品群を作り出したり、京都の西陣がデザイナーと組んで新しい試みに乗り出したりと、多くの動きが見えるのである。

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